R35 年次改良の表
日産は、R35 を「モデルイヤーが切り替わるごとに着実な進化を遂げていった」と説明しています[1]。その変更点を、年の順に並べます。日産の記述にあるものだけで、抜けている年があります。
表:モデルイヤーごとの変更
| 年 | 日産の説明にある変更 |
|---|---|
| 2007年 | 発売。VR38DETT、480PS。[1] |
| 2009年 | 走りに特化した2シーターの限定モデル「SpecV」を発売。専用カーボンセラミックブレーキ、専用サスペンション、レカロ製のカーボンバケットシート、レイズ製アルミ鍛造ホイール、カーボン製リヤウイング。2009年モデルの出力は485PS。[1] |
| 2011年モデル | 出力530PS。サーキット専用の「Club Track edition」と、内装の「EGOIST」を設定。エンジンカバーを赤に変更。ストラットサポートバーをカーボンコンポジット製に。CD値は0.26。[1] |
| 2012年モデル | 出力550PS。ボディ剛性チェックのセンサー計測点を変更。[1] |
| 2013年モデル | サスペンションジオメトリーを見直し。エンジンに「匠の名が刻まれたアルミ製ネームプレート」の取り付けを開始。[1] |
| 2014年モデル | 「GT-R NISMO」を投入(600PS)。標準モデルは「大人が楽しめるGT-R」へ。LEDヘッドランプとリング状のLEDリヤコンビネーションランプを採用。カーボン製トランクリッドをオプション設定。[1] |
| 2015年モデル | 「Track edition engineered by NISMO」を追加。GT-R の45周年記念車を設定。[1] |
| 2017年モデル | 内外観を刷新(Vモーションのフロントマスク、8インチのセンターディスプレイ)。気筒別点火時期制御で570PS。パドルシフトはステアリング固定式に。[1] |
| 2020年モデル | アブレダブルシールで加速レスポンス向上。チタン合金製エキゾーストフィニッシャー。NISMO に拡幅カーボン製フロントフェンダーのアウトレットダクト(4.5kgの軽量化)。[1] |
| 2022年モデル | 「T-spec」を新設定(専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製リヤウイング、専用バッヂ、ゴールドのエンジンカバー)。[1] |
| 2024年モデル | R35 史上はじめてリヤウイングの形状を変更し、フロントも一新。NISMO にフロントのメカニカルLSD、カーボン製バンパー、スワンネック形状のリヤウイング(ダウンフォース13%向上)。[1] |
| 2025年モデル | 「GT-R Premium edition T-spec」「GT-R Track edition engineered by NISMO」に、金色のモデルナンバープレートを採用。[1] |
表の読みかた
日産の説明では、「2011年モデル」「2014年モデル」のように「モデルイヤー」で書かれ、発売の年と一致しない場合があります。たとえば、田村宏志さんは企業サイトの記事で、GT-R NISMO を「2013年に登場した初代」と話していますが[2]、GT-Rストーリーは「2014年モデル」で投入と書いています[1]。このサイトでは、日産の表記を変えず、どちらの出典の言葉かが分かるようにしています。矛盾というより、「2014年モデル」が2013年のうちに発表された、と読めますが、これは推測で、確かめていません。
2014年モデルの考え方
標準モデルは基本性能の底上げによる洗練された速さを追求し、「GT:グランツーリスモ」の精神で上質な乗り心地を、新しい GT-R NISMO は「R:レーシングテクノロジー」に基づく圧倒的な速さを、と役割を分けた、と日産は書いています[1]。
この面で確かめていないこと
各モデルイヤーの発売日・価格・台数は、日産の公式のページから確かめていません。掲載されていない年(2008年・2010年・2016年・2018年・2019年・2021年・2023年モデル)の変更も、書いていません。
グレードの系統
日産の説明に出てくる名前を、系統ごとに分けるとこうなります。走り重視の系統は、SpecV(2009年)、Club Track edition(2011年モデル)、Track edition engineered by NISMO(2015年モデル)。ブランドの最上位は、GT-R NISMO(2014年モデル)。特別な装備の系統は、EGOIST(2011年モデルから2013年モデル)、T-spec(2022年モデル)[1]。標準モデルのグレード名は、このサイトでは確かめていません。グレードの名前の意味は、用語集で。
出典
- 日産 GT-R(R35)Webカタログ「GT-Rストーリー」(2026年11月7日に確認)
- 日産ストーリーズ「R35 GT-Rと田村 宏志 ― 情熱とパフォーマンスの功績」(2025年8月26日)(2026年11月7日に確認)